Fuji X-E3’s blog

FUJIFILMのX-E3について書くブログです。

RAW現像について

RAW現像の話

Film

カメラの操作に慣れてくるといろんな知識が欲しくなってインターネットをあさり始めると思います。その中で必ずと言っていいほど出てくるのがRAW現像という言葉です。単に現像という言葉で使われている場合もあります。

実際に昔、小学校の修学旅行や、中学校の何かの行事の時には、FUJIFILM写ルンですというインスタントカメラで24枚、30枚撮って、フィルムを現像に出すということをやっていました。時代を感じますね。

それなので現像という言葉自体は分からなくはなかったのですけどもデジタルの世界における現像というのがいまいちピンと来なくて、現像って一体何の事を言ってるのか、まったくもって不思議な言葉だと受け止めた記憶があります。

RAW現像

RAW現像というのはつまりですねデジタルカメラにおいて生の情報を記録できるという意味の ロー(Raw)。そしてその生の情報を記憶したファイルをフィルムの写真の現像のように現像していく作業、これがRAW現像と言われているものです。


まあこれを読んでも正直なんのこっちゃという感じでピンとこないと思うんですけども、現像ってのは一言で言ってしまえばフィルムのネガですか?あれを現像液につけて写真の色を出していくことで、フィルムカメラの現像がわかる人であれば、RAW現像もイメージができると思います。


何やらあの暗い暗室に入って液体にどっぷりと写真をつけて、色を出していく作業、あれが現像というものです。デジタルの世界においてはなんなのかって言うと、このような物理的な作業はありませんが、デジタルの世界において色を再現していくというか、色を作っていくという行為にあたります。


例えば露光量を上げてみたり下げてみたりすること。他には彩度を上げたり下げたりすること。その他にも色々ありますが何でしょうね、簡単に言えば自分の好きな色を作っていくことと思ってもらえればいいんじゃないでしょうか。カッコよくいうと、その時の記憶の中にある色を再現していくことと言えると思います。

富士フィルムにRAW現像は必要か?

私は以前ソニーのα5100と言うミラーレス一眼を使っていました。ソニーを使用している人は寒色系と言うと分かってもらえると思うんですけども、青っぽいというか色のりが悪いような絵が出てきます。私としては「いやいや、そんなはずはない。そんなに馬鹿高い機種ではないけども iPhone に比べて色が悪いとかそういったことはない、ないよ、絶対!」、と思っていたんですけども、というか信じ込みたかったんですけども、やはり何といってもこの寒色系というのはもうこの機種の傾向であってどうすることもできないもんなんだと理解しました。もちろん全て寒色系に写るというわけではなくて特に青空ですよね、風景を撮るとなんか iPhone で撮ったよりもなんか色が薄いよねという印象を受けていました。


後からネットで調べるとα5100と言うかソニーは全体的にこういった写りをするものだということが分かったんです。だからRAW現像して自分の好みの色を再現しなくちゃいけないと、こういった論調の記事をいくつか見かけました。当時の私はなぜわざわざRAW現像なんてめんどうくさいことをやって写真を完成させなきゃいけないんだろう?と思っていたので一気にα5100(ソニー)から熱が冷めていきました。それと同時に他のカメラではどんな写りをするんだろうという疑問を抱くきっかけにもなりました。


その後、たまたまネットを見ていて気付いたことがあります。もうサイトの名前は忘れてしまったんですけどもなんか妙に印象よく残る写真がいくつかありました。綺麗な色が出てるんですよ!その印象に残る写真というのは。それでその写真を何で撮ったのかというのを見ていた時にようやく FUJIFILM と言うメーカーさんを知りました。まぁ確かにその写ルンです富士フィルムってあったよねその時思い出したんですけどもはっきり言っても2018年の頭くらいだったのでミラーレスという分野ではまあ言ったら本当にしかないんじゃないかくらいに思っていたんです。そこに来て富士フィルムですよ。ミラーレス出してたのって本当に驚きでした。少し調べていくとこの富士フィルムで撮った絵であればRAW現像なんていうのは必要ないんだぜという論調がいくつもありました。

まぁしかし知ったところでその時点では中国にいるので、レンタルサービスをするわけにもいかず店頭で使うわけにもいかずで悶々としていたのです。でRAW現像をしようにも何を使って現像してしたらいいのか全く想像がつかずいました。ネットで見ると現像するにはソフトが必要なんですけどもそのソフトというのは大体2種類あって一つはローセラピーというソフトでもう一つは大御所 Adobe のクラシックじゃなくて Lightroom ですね 、大体その2種類があるということがわかりました。

ローセラピーに至っては無料で使えるソフトなので誰でも気軽に使えるんではないでしょうか。ただ私もそうでしたけども何も知らないところからスタートなので、現像するには何をどうすればいいのか、各種パラメータはどうしたらいいのかがさっぱり分からずに使い始めたもので、今もなお勉強中です。

富士フィルムを手に入れて現像なんて必要なかったのでは?ツッコミがあると思うんですけども、実際現像は必要です。なぜ必要なのかと言うと部分的な露光量の調整だったり FUJIFILM であればフィルムシュミレーションという機能があるんですけどもやはり使っていると多少飽きてきてもうちょっと別な表現ないかなというように遊びを求めるようになってきます。そういった時に自分の好みの設定を探して現像してあげると少し一風変わった写真の表現をできるようになって撮って出しとは違った楽しみ方ができるようになります。

もちろん使わなくてもいい人もいると思うんですけども私個人的に今の考えでは現像なしでは表現できないというものもあると思ってます。人間の目で見た時脳が勝手に処理をして暗いところは少し明るめにするとか明るいところは少しあげるとか色々な補正をかけたうえで脳みそに風景を描写しているんだと思います。要は目を通して脳みそで処理してそれを記憶に残すといったような一連の処理を人間の頭がやってくれてるんです。これはいわばリアルタイムRAW現像であり、まだまだ低レベルなカメラに撮ってRAW現像なくして実際に見た風景をそのまま残すということは不可能だと思っています。

AdobeLightroom は一応有料ソフトなので最初トライアル期間で試してみてもいいと思うんですけども、RAW現像という意味がわからないうちはとりあえず無料のローセラピーを使ってRAW現像っていうのはこういうもんなんだなという感覚を掴むのがいいんではないでしょうか。